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Channel: スポーツナビ+ タグ:ガエル・モンフィス
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錦織が試合後に涙絶体絶命マッチモンフィスとの激闘を制して4強!準決勝はロンドン金のA・マレー戦!(リオ五輪・男子テニス)

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男子テニスのリオ五輪は8強、準々決勝を迎えました。準々決勝の錦織の相手は、フランス、第6シードのガエル・モンフィス(11位)となりました。非常にフィジカルに優れたプレイヤーで、卓越したコートカバーリング力を誇り、高い守備力を誇ります。また、サーブも強力で、ストロークからの強打も威力がある強敵です。対戦成績は、錦織の2勝0敗ですが、先のマイアミOPでの激闘は記憶に新しいところ。酷暑の中の試合は、錦織が実に5度のマッチポイントをしのいで、勝利した激闘となりました。今季の錦織の印象深い試合と言えば、デビス杯での5時間近くに及ぶマレーとの激戦、フルセット・タイブレークまでもつれたローマでのジョコビッチ戦などがありますが、モンフィスとの試合も記憶に残る試合でした。そんなモンフィスとの試合前、錦織は「山場となる」「モンフィスは今年はすごく強い」「遅いサーフェスでつなげられると難しい試合になる」と語っています。そして、予想以上の激闘となりました。                                                    試合結果第1セット錦織7-6モンフィス第2セット錦織4-6モンフィス第3セット錦織7-6モンフィス(試合時間:2時間53分)マッチサマリートータルポイント錦織118-116モンフィスネットプレー錦織17/27 モンフィス7/15 ウィナー錦織:フォア(23本)/バック(6本)モンフィス:フォア(12本)/バック(8本)                                                      …以上、2度のタイブレークを制した錦織が勝利をおさめました。第3セットのタイブレークでは、0-4とモンフィスがリードする非常に厳しい展開でした。さらにゲームが進むと、3-6でモンフィスがマッチポイント…しかし、ここから錦織が驚異の追い上げを見せ、5ポイント連続で取るという凄まじい展開でした。第2セットを取られ、第3セットの終盤に足にきていた錦織。ミスも増え、流れはモンフィスという状況でしたが、追い詰められてからの粘り強さは尋常ではありませんでした。タイブレークに強い錦織とはいえ、五輪でのプレッシャーのかかる窮地で、このようなプレーができるということは、なかなか言葉では表現できない凄さでした。試合後に錦織は思わず感極まり、目に涙を浮かべている様子でしたが、珍しい光景でした。それにしても、モンフィスとの試合はかみ合うというか、互いに限界まで引き出す好敵手なのかもしれません。                                             第1セット                                                試合を振り返ると、第1セットは互いにキープが続き、タイブレークにもつれました。相手が強敵のモンフィスということで、序盤から錦織は集中力も高かく、ミスも少なかったです。互いに縦横無尽にコートを使いながら、精度の高いラリー戦が展開されました。このセットは錦織がラリーで先に仕掛け、広角に左右に振って、モンフィスを走らせました。また、ややベースから下がったモンフィスには、ドロップショットも効果的でした。このセットのモンフィスはラリーでしっかり返す守備からの展開を狙っていましたが、錦織がラリー戦で優位に立ちました。タイブレークは、良いリズムで試合を展開していた錦織が7-4で取りました。                                             第2セット第2セットも、入りは錦織が良く、第1ゲームでブレークに成功。このまま錦織ペースで試合が続くと思われましたが、第2ゲームでは追い詰められつつあったモンフィスが逆襲、守備から攻撃に転じました。強打で早めに仕掛けるようになり、その姿勢が功を奏しました。第2ゲームでモンフィスがブレークに成功します。その後は互いにキープが続きましたが、第10ゲームでモンフィスが再びブレークして、セットを奪い返しました。1stサーブが入らず苦しむ錦織に対し、リターンも良いモンフィスは、2ndサーブを踏み込んで攻めてきました。スタッツでは、1stサーブノポイント獲得率が「50%」と錦織が苦しみました。                                            第3セット                                         最終セットは、もつれる展開となり、互いにブレークチャンスを作れずに、タイブレークまでキープが続きました。粘り強く戦うモンフィスに対し、ラリー戦で錦織にミスが出るようになりました。夕方になり、気温差が激しいブラジル、気候のせいか、疲労からか、錦織は足を気にするようになりました。そのような状況でタイブレークに入ると、錦織のミスや、モンフィスのサービスポイント、良いリターンでのポイントなどで、0-4と、モンフィスが4連続でポイントを奪取。錦織が追い込まれます。ここから、スコアは… 1-4、2-4、3-4、3-5、3-6、4-6、5-6、6-6、7-6、8-6 …と、錦織が逆転でタイブレークを取って勝利につなげました。キーポイントは0-4から、錦織が追い詰められながらもロブで粘って取った最初の1ポイント目だったかもしれません。完全に劣勢になっても、諦めない姿勢が突破口を開きました。しかし、3-4と錦織が迫ってから、モンフィスが好調のサービスを連続で決めて3-6と、容赦なく突き放しました。この時はさすがに敗戦濃厚に感じましたが…ここからの錦織は驚異的でした。先に仕掛けて連続でポイントをとると、焦ったモンフィスがダブルフォルトで6-6。続く7-6と逆転したポイントでは、錦織のパスにモンフィスが横っ飛びしてラケットを投げ出して執念を見せましたが、返せませんでした。最後までモンフィスも執念を見せたために、大接戦になりました。このように、終盤の内容の濃さは特に際立っていました。                                                     この勝利で、準決勝に進出した錦織は、ロンドン金メダリスト、第2シードのアンディ・マレー(2位)と対戦します。ジョコビッチ不在の今、優勝の本命はA・マレーになります。マレーは今季のウィンブルドンを制しています。ロジャーズ・カップは欠場して、五輪に合わせてきたという感じもあります。一方の錦織は、モンフィスとの激闘で、コンディション的にもタフな状況です。両者の対戦成績は、錦織の1勝6敗です。ちなみに、その他の4強はナダル(5位)、デルポトロ(141位)となります。ナダルは北京の金メダリスト、デルポトロはロンドンの銅メダリストとなっています。この4強に、錦織も見事に名を連ねました!

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